全学協定交換留学(複数部局間):ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジ(2024年8月〜2024年12月)
実は私は2年生の春休みに、GSP留学型(中期)の西オーストラリア大学(UWA)プログラムに参加しました。海外での生活や文化に興味を持ちとても楽しかったのですが、たった2ヶ月の語学留学では長期の観光のような感覚で、やりきれないままで終わってしまいました。交換留学であれば現地の大学で現地の学生と授業を受けることができ、本当の海外の生活を体験できるのではないかと思い、4年生の後期に滑り込みで参加しました。卒業単位数は渡航前に取り終わっていたので、専攻を気にすることなく、コンピューターサイエンスからアメリカ史まで幅広い授業を受けることができました。受講している学生が50人以下で開講されていることが多く、どの授業も手を挙げて質問や発言が当たり前のような環境づくりがされていました。そのおかげか教授と学生の距離感も良い意味で近く、英語が速すぎてついていけなかった部分を授業終わりに質問しに行っても丁寧に対応してくださりました。もちろん隣の席に座っていた友達にも助けてもらったり、授業後は図書館で一緒に勉強をしたりしました。またWriting Centerという添削してくれるところがキャンパス内にあったので、Essayの課題があるときはよく助けてもらっていました。
ほとんど毎週末、マンハッタンに観光に行っていました。自由の女神、ブルックリンブリッジ、セントラルパーク、MOMAなど他にもたくさん挙げきられないほどの観光スポットがニューヨークにはありました。また同じマンハッタンでも地域が異なれば雰囲気や建物が大きく変わり、歩くだけでも全く飽きることはありませんでした。4ヶ月も生活をしましたが、正直なところまだ観光しきれていません。ほとんどの自由時間はルームメイトや仲良くなった友達と過ごしていましたが、交換留学生アドバイザーの方がボーリングやランチパーティから、展望台やブロードウェイまでたくさんの楽しいイベントも準備してくれました。
一つのエピソードではないですが、一番印象に残っているのは寮生活です。私たちの部屋は4人部屋で、そのうち3人が交換留学生だったことからも、毎晩みんなが集まる部屋になっていました。一緒にご飯を作って映画を観た日、課題に追われて夜中の3時や4時まで勉強した日、みんなに祝ってもらった私の誕生日、突然大雪が降り雪合戦をした日など、友達と過ごした寮での生活は、どの観光スポットよりも思い出深いです。笑い合ってふざけ合ったり、卒業後の将来について真面目に語り合ったりしました。時には喧嘩もしましたが、私の留学生活が充実したのは、もちろん友達に恵まれたというのが大きいですが、毎日24時間友達と生活をするという環境を与えてくれた寮のおかげだと思います。UWAで得られた感情や考えがあったからこそ交換留学に挑戦し、日々刺激を感じ頑張り続けて来られたので、大学卒業前になんとかやり切ることができたと思います。
山下 潤 YAMASHITA Jun(環境共生学科 4年)