※ 紹介している記事はこれまでに催行されたプログラムのものですが、同じ内容のプログラムが今後も継続的に募集されるとは限りません。皆さんがプログラムを選択するときには、その時の最新の情報をご確認ください
だんじりを通して考える新しい時代の地域づくり
灘区にある篠原地区のだんじりの準備に5月にある祭りの約1か月前から参加しました。活動は週に一回、篠原神社で行いました。手伝いは、だんじりのコマの作成からこどもに配るお菓子の準備などがあり、だんじりを運営している中老会とその青年部にあたる方々と一緒に行いました。祭り当日は、だんじりの綱を参加者の子供たちと一緒に引きました。祭りは、5月3日から5日の3日間に渡ってだんじり巡行、神様の儀式、お神輿などが行われました。それとは別に30日の六甲ファミリー祭りのだんじり巡行にも参加しました。
だんじりとは、写真にもあるように、祭りで用いられる豪華な装飾を施した山車のことで西日本特有の呼称です。私は出身が西日本ではなく、地元でだんじりのような山車を見たことがなかったこともあり、初めて見た際はその大きさと豪華絢爛さに驚きました。篠原地区では、灘区で一番大きなだんじりを20人以上の男性で曳き、早乙女と呼ばれる若い女性が乗って提灯を揺らすことでさらに豪華になります。さらにだんじりの屋根には男性が乗って舞ったり、進行を妨げるものを避けたりします。それに加えて、坂の多い巡行路を進むのに重要になるのが子供たちの綱を引く力です。坂道を行くときは上のほうから綱を引っ張りだんじりが暴走するのを防ぎます。私も一緒に綱を引きましたが、かなり力が必要な場面もあり、全員で一つのだんじりを動かす感覚が楽しかったです。
このプログラムを通して、普段大学に行っているけれど関わる機会の少ない地元の方々と交流ができたことが新鮮でした。篠原で生まれ育って小さなころからだんじりに関わっている方もいれば、住んでいるわけではないが篠原のひとの人柄に惹かれて来ている人、子供の頃に見ただんじりに乗る姉さんに憧れて早乙女に入った人など理由は様々あれど、皆決まってこの時期に集まります。その雰囲気はどこか正月に親戚が集まるのと似たものに感じました。そして皆さんだんじりへの愛と誇りを持っていることが伝わりました。早乙女には中学生や高校生の女子が多く参加していて、準備期間に学校のことなど何気ない話ができたことも楽しかったです。
3日の巡行は雨で短縮になりましたが、六甲ファミリー祭りのあった30日は晴れてフルコースに参加することができました。祭りの会場である王子公園に灘区のだんじりが勢ぞろいした様子は迫力があり、またそれぞれの地区で自分たちのだんじりにプライドを持っていることが伝わって面白かったです。ファミリー祭りも活気があって、灘区民にとって春の一大イベントであるのだと感じました。
プログラムを通して深く地元に根付いた文化と人々に関わるという貴重な経験が出来、お祭りの魅力をより近くで感じることができました。

阪急電車の踏切付近(六甲と王子公園の間)
本間小羽音 HONMA Kohane(グローバル文化学科 4年)
※プログラム参加当時の学年を記載しています。