バーゼル大学(2025年)【スイス】

プログラム名

全学協定交換留学:バーゼル大学 Universität Basel(2025年2月〜2025年6月)

体験談

私は1学期間スイスのバーゼル大学に留学をしていました。この4か月間を振り返ると、たくさんの方々に支えられながら、大きく成長できたと感じています。

バーゼル大学に留学した目的は、私の専攻分野である「生体分子の解析・応用技術」を深く学ぶことです。バーゼルには、有名な製薬会社やバイオテクノロジー企業が集積しており、大学との共同研究が盛んに行われています。私が履修した授業には、製薬企業の社員が講義するものもあり、その会社で実際に用いられている技術を修得することができました。また、バーゼル大学では交換留学生が履修可能な授業が豊富にあり、学部生であっても、修士や博士向けの講義を登録することができます。それらの授業は学部向けのものとは異なり、研究で用いる技術を学ぶため、内容の難易度は非常に高いです。しかし、卒業研究を実施する上で有効な知識が詰まっているので、研究に活かせるスキルを学修したい方はぜひ履修してみてください。

マッターホルン

マッターホルン

公用語が4つも存在するスイスは学問を究める以外に、外国語を学ぶ上で魅力的な国であると言えます。特に、バーゼルはフランスとドイツの国境が目前にあり、街中ではドイツ語を話す人が多いですが、バスで隣町まで行くとフランス語が聞こえます。そのため、同じ場所で複数の言語に触れられることが特徴として挙げられます。また、バーゼルでは英語が第一言語ではないので、ネイティブスピーカーに比べて英語を話すスピードが遅く、聞き取りやすいです。さらに、日本人も少ないため、英語で話す機会が格段に多くなります。したがって、渡航前に英語力に自信が無くても、日常会話を話す・聞き取る力は自然と上達しやすいと思います。私は、留学前は自分の英語力に不安を感じていました。日常会話レベルも完璧に話すことができず、単語が出てこないことが多かったです。しかし、渡航後1か月程で英語で話すことに抵抗がなくなり、2か月も経てば自然と英語が出てくるようになりました。留学中で培った英語力は留学後でも役立っています。私が所属している研究室に留学生が訪問した際に、積極的に英語で話しかけたことで、早い段階で仲良くなり、先生、他の学生、留学生の円滑なコミュニケーションに貢献することができました。留学前の自分であれば絶対にできなかったと思いますが、英語力を上達させることでコミュニケーションの能動性や範囲は大きくなったと感じています。

バーゼルで一番有名な建物ロシュタワー(製薬会社Rocheの建物)

バーゼルで一番有名な建物ロシュタワー(製薬会社Rocheの建物)

スイスは言語の修得に加え、治安の良さ、自然が美しい、街が清潔という観点から、初海外でも快適に過ごすことができると思います。また、バーゼル大学は留学生の比率が高く、自分以外にも海外に来て頑張っている仲間が多くいるため、同じ境遇の人たちと切磋琢磨できる環境があります。こうした経験は、学びの面でも精神面でも自分を大きく成長させてくれたと感じています。ぜひ、現地生や留学生どうしのコミュニティに参加し、勉強だけでなく多様な価値観に触れ、仲間と一緒に色々な場所を訪れてみてください。そして、より充実した留学生活を送ってください。

バーゼルの街並み

バーゼルの街並み

岡本 和也 OKAMOTO Kazuya(環境共生学科 4年)