部局間交換留学:グルノーブル・アルプ大学(2024年8月〜2025年1月)
大学では専門の翻訳関連の授業と専門外のラテンダンスやスペイン語の授業にも挑戦しました。基本はフランス語ですが、日本語学科開講の日仏翻訳に関する授業では日本語を学ぶフランス人学生と時には日本語も使いながら共に学びました。そこで出会った日本留学を控えるフランス人学生と授業外の時間で、お互いに日本語とフランス語を学び合うタンデムという活動も行っていました。
また、授業の中で一番思い出に残っているのはラテンダンスの授業です。グルノーブル・アルプ大学では、留学生も現地の学生に交じって好きなスポーツの授業を受けることができるのですが、私が選んだラテンダンスの授業は日本人はもちろん私一人で、先生も他のクラスメイトも全員フランス語話者という状況でした。授業最後のグループ発表に向けてのグループ活動では、最初は話し合いについていけず挫折しかけましたが、頼れる友人を見つけて拙いフランス語力でも話し合いに参加して、最終的には「グループの輪」に入ることができたと思います。フランスでは学期末に先生と学生でお菓子やジュースを持ち寄って「お疲れ様会」のような集まりを催す習慣があるそうですが、このラテンダンスの最後の授業でも食べ物を持ち寄って、好きな音楽をかけてみんなでたくさん躍りました。座学の授業に比べて、実践的なフランス語を使う場面が多いため苦労が多かった分、一番成長できた授業だと思っています。
ルノーブル周辺でのハイキングの様子
さらに授業外では、大学公式の留学生向けのイベントに積極的に参加しました。近くのバスティーユ城塞や湖周辺でのハイキングや各国の料理持ち込みイベント、ダンスパーティーなどです。あらかじめ約束していた友人と参加することがほとんどでしたが、時には一人でこうしたイベントに参加していました。自分から話しかけるのは勇気がいりますが、そうしたガッツもこの留学で身についたと思います。
グルノーブルの日本食レストランで友人と。
約5か月という短い時間ではありましたが、充実した留学生活を送ることができました。就職活動を並行して行っていたため、時には気がめいりそうな時もありましたが、そんな時は友人とご飯を食べたり、ハイキングやサイクリングで自然を堪能したりして、気分をリフレッシュしていました。スーパーで日本にはない食材を買って自炊にチャレンジしたり、日本食を友人にふるまったり、休暇中に近隣諸国に旅行に出かけたりと様々な経験をすることができました。また、ドイツ人の友人のクリスマス帰省についていったことが印象に残っています。友人のご家族と一緒に食卓を囲んだり、クリスマスツリーの飾りつけをしたり、ベルリン・ポツダムを観光をしたりと素敵なクリスマスを過ごすことができました。友人のご家族はとてもフレンドリーで、温かく受け入れてくださいました。
友人の家で友人と。
飯野 美樹 IINO Miki(グローバル文化学科 4年)