ブリティッシュ・コロンビア大学(2024年度)【カナダ】

プログラム名

ブリティッシュ・コロンビア大学:現代社会と英語研修(2025年2月末~3月、4週間)

プログラム概要

ブリティッシュ・コロンビア大学構内にある語学学校ELI(English Language Institute)で英語やグローバルイシューについて学びました。クラスは15名程度の少人数クラスで、渡航前に受ける語学能力テストの結果によってレベル分けされたクラスに配属されます。授業は午前、午後の二部制で1コマ2~3時間と長めでした。授業で扱ったテーマは環境問題、人権問題、ワークライフバランスについてなどで、先生の話を聞く座学は少なく、ディスカッションやフィールドワークを通じた実践的な授業が多かったです。

Wreck beachでELIのクラスメイトと。

Wreck beachでELIのクラスメイトと。

体験談

私がカナダ・バンクーバーを選んだ理由は、英語で考えを伝えることやディスカッションに慣れておきたいという語学能力向上の目的に加え、カナダは多文化共生が進んでおりこれからの日本、世界のモデルとなっていくのではないかという考えから、実際に生活してみて理解したいと思ったからです。

学校生活に関しては、ELIは少人数制でクラスメイトと交流する機会が多く、とても親しくなれます。教室ではイングリッシュ・オンリーというルールがあり、授業中はずっと英語です。授業を聞くというよりは、示されたテーマについて自分の考えを求められることが多くありました。積極的に発言する雰囲気があるので発言しやすく、先生も自分の発言に対してよいリアクションをしてくれるので、意見を英語で発信する力が身に付きました。他クラスとのディスカッションの機会も多かったです。

フィールドワーク(教室外での授業)は、クラスによって回数や行先が異なりますが、私のクラスでは5回ほどフィールドワークがありました。大学内にある人類学博物館の案内をしてもらったり、現地学生の授業に参加したり、バンクーバー博物館へ行き、カナダの歴史や先住民の歴史を学びました。

ELIが主催するビクトリアツアーに参加した際に訪れたブリティッシュコロンビア州議事堂。

ELIが主催するビクトリアツアーに参加した際に訪れたブリティッシュコロンビア州議事堂。

ホームステイに関しては、一つの家庭に留学生2~3人が滞在しているところが多く、問題が起きた時や困ったときに、ほかの留学生と助け合うことができてよかったです。私は中国系の家族(お父さん、お母さん、30代の娘一人)の家庭に、同じ期間で留学している日本人二人と生活していました。お母さんと娘さんは先生をしていて、私が聞き取れなかったり、理解できなかったときはゆっくりと話してくれました。家族全員で夜ご飯を食べるのですが、学校生活や日本についてたくさん質問してくれて、交流してくれるとてもいい人たちでした。クラスメイトに聞いたところ、夜ご飯をみんなで一緒に食べる家庭は多くはなく、準備してくれたご飯を各々で食べるという家庭もありました。ルールは特になかったですが、洗濯は週一回で、ご飯が必要ない時は連絡するようにしていました。

休日や学校終わりはクラスメイトと観光に行ったり、半年、一年ほど留学しているほかの留学生のおすすめレストランに行ったりと充実した生活を送れました。特に貴重な経験だと感じたのは、ELIが主催するビクトリア観光ツアーと、イングリッシュ・ベイのサイクリングです。ビクトリアはバンクーバーからバスで1時間とフェリーで2時間ほどにあり、カナダとイギリスの両方の歴史を感じられる場所です。ツアーに参加すればビクトリアの有名な場所(写真にある議事堂や植物園など)を見て回ることができ、自由時間もあり、楽しめました。イングリッシュ・ベイでのサイクリングは、レンタルサイクルを借りてクラスメイト三人と一緒に行きました。バンクーバーの自然を最も感じられるイングリッシュ・ベイの周りを1時間ほどかけて一周したのですが、そこで波の音を聞きながらみた夕日の美しさに心打たれ、留学生活の中でも特に記憶に残っています。

ホストファミリーが作ってくれたランチボックス。

ホストファミリーが作ってくれたランチボックス。

米田 風香 YONEDA Fuka(グローバル文化学科 3年)