グルノーブル・アルプ大学:フランス語(2023年9月)
このフランス語研修では、グルノーブル・アルプ大学附属語学学校であるCUEFにて、より実用的なフランス語を習得することを目的とした集中講義が開講されます。渡航前にオンラインでプレイスメントテストを受け、その結果によってクラス分けが決まります。クラスによって授業内容は様々ですが、文法や語彙は言うまでもなく、会話を中心とした授業が展開されます。私のクラスでは、「人生の中で一番衝撃的だったこと」をテーマに一人語りしたり、特定の場面をもとにロールプレイをしたり、スピーキングに特化していました。また、文化体験として様々なアクティビティにも必要に応じて参加することができます。グルノーブルは山や川に囲まれた自然豊かな街です!
私がこのフランス語研修に参加した理由はいくつかあるのですが、中でもフランス・グルノーブルでの交換留学を視野に入れていたことが一番の理由でした。それを踏まえた上で、滞在方法はホームステイを選びました。フランスに住む人々の日常生活を知るという経験をするのは、この研修が一番良い機会だと考えていたからでした。ホームステイでホストファミリーと過ごした時間は、今回の研修の中で最も忘れられないものとなりました。ホストファミリーのお家には小学生の子どもたちが二人いて、語学学校から帰宅すると一緒にゲームをしようと話しかけてくれたり、フランス語が分からなければ簡単な言葉に変換して説明してくれたりと、暖かく迎え入れてくれたことが研修期間中の何よりの支えでした。子どもたちとのフランス語での会話が一番の勉強になっていたのかもしれません。
今回のこの研修で、グルノーブルに留学したいという気持ちが強くなり、2024年9月から交換留学を予定しています。また、今回の研修が自身初の海外渡航であり、短期間ではあるものの「マイノリティ」としての生活を経験したことは私の考えを大きく変えました。帰国後、日本で「マイノリティ」として暮らす人々についてよく考えるようになりました。そうしたこともあり、国内フィールド学修では「多文化なまちづくりプログラム」に参加し、神戸市の賀川記念館にて外国にルーツを持つ子どもたちの日本語学習支援を行いました。研修型GSコースの海外研修そして国内研修を通して、自分の価値観が変わっていく瞬間に出会うことができたと実感しています。
角口 明音 KADOGUCHI Akane(環境共生学科 3年)
※体験談執筆時(2024年4月)の学年を記載しています。