マドリード自治大学:スペイン語研修と文化体験(2024年8月末~9月上旬、約2週間)
スペインの首都マドリードのマドリード自治大学で様々な国の人々と交流しながらスペイン語を一から学び、スペインの文化に触れるプログラムです。平日9:30から14:00までスペイン語の授業があります。また、授業以外には、キャンパスツアーをしたり、マドリードの中心地ソルを散策したり、レティーロ公園で校外学習をしたりなど様々な活動をします。途中30分の休憩時間があり、大半の学生は大学のカフェテリアで過ごします。授業後の時間を活用することで、マドリードのソルを巡ったり、伝統料理を食べたり、美術館を巡ったりなど自由にスペインの文化を体験することができるので有意義に過ごすことができます。
私がこのプログラムに参加しようと思った理由は、2つあります。1つ目は高校時代通っていた画塾でシュルレアリスムの作風を学び、スペイン出身の画家サルバドール・ダリの作品に興味を持ち、実際に現地で作品を鑑賞してみたいと思ったからです。二つ目は高校2年生の時サッカーのワールドカップでスペイン代表の当時17歳だったガビという選手が最年少ゴールを決めた瞬間を見て、同い年で世界で活躍している彼に憧れを抱き、プレーをこの目で見たいと思ったからです。この2つの理由がきっかけでスペインに行きたいという気持ちが強くなりました。
私にとってこの2週間は不安もありましたが、とても有意義な時間となりました。今までホームステイや海外の人と関わる機会がなかったので、新鮮でとても楽しかったです。マドリード自治大学のスペイン語研修には、インドネシア人、ドイツ人、韓国人そして日本人が参加していました。授業では、スペイン語だけでなく英語も使いながらクラスメイトとコミュニケーションをとっていました。スペイン語経験がほとんどない人向けの授業でしたが、先生はスペイン語しか話さないため、最初は苦労しました。しかし、この研修を終える頃には翻訳を使わなくてもある程度聞き取れるようになっており、達成感がありました。ホームステイの経験は最初で最後かもしれないので、2週間でホストファミリーと仲良くなるためにたくさん努力しました。私が心掛けていたことは、積極的に会話をしようとすることです。夕食時にその日にあったことなどを積極的に話すことで楽しく会話することができ、仲良くなるスピードが速かったと感じました。また、途中から韓国人とアメリカ人の女の子もホームステイでやってきたので、多種多様な国の人々と会話をすることができ、本当に良い経験になったと思います。
スペイン語の授業の後はよく日本の友人たちとマドリードの中心地ソルを散策していました。プエルタデルソルのカルロス3世の像や王宮などヨーロッパらしい景色を満喫したり、パエリアやトルティージャなどのスペイン料理を堪能したり、プラド美術館やソフィア王妃芸術センターでゴヤ、ベラスケス、ピカソ、ダリなど著名な芸術家の作品を鑑賞しました。
私はバルセロナにも行き、サグラダファミリアやグエル公園などのガウディ建築を見てきました。サグラダファミリアの内部のステンドグラスがとても綺麗でした。受難の塔にも上り、塔の上からバルセロナの景色を眺めました。また、FCバルセロナとレアル・バジャドリードの試合観戦もしました。7-0でバルセロナが圧勝するという歴史的瞬間をスタジアムや現地のサポーターの雰囲気を味わいながら観ることができ、とても良い思い出になりました。また、久保建英選手の応援をしに行くためにヘタフェCF対レアル・ソシエダの試合も観戦してきました。
私はクレジットカードを主に使っていたのですが、パスワードで使用していたところスキミングされ、利用停止にせざるを得ませんでした。幸い被害を受ける前に対処できたのですが、日本でタッチ決済ができるよう設定を済ませておいたり、2~3枚用意しておくと良いと思います。また、スペインの観光地には着ぐるみを来た人がよくいるのですが、「写真を撮ろう!」と声をかけられて写真を撮ってしまうとチップを要求されます。中にはATMの場所を指差し強要する人もいるので注意が必要です。また、私はリュックではなくショルダーバッグで行動することでスリの被害にもあわず安全に過ごすことができましたが、もしスペインに行きたいと思う人がいるなら気をつけてください。
私は今回参加した7名のうち女子1人で不安な気持ちもありましたが男女関係なく行動してくれたメンバーのおかげで楽しいことも困ったこともたくさん経験することができ、充実した2週間を送ることができました。海外で生きていくという貴重な経験のおかげで少し成長できたのではないかと思います。
渡邉 瞳 WATANABE Hitomi(発達コミュニティ学科 2年)