国立台湾大学:中国語と台湾文化(2024年3月、約3週間)
国立台湾大学で開講されたSpring+ Chinese Language & Culture Programに参加しました。渡航前に受講したテストの結果によって、A~Eの5クラス(Eが一番上)に分けられ、私はDクラスに所属しました。私のクラスでは、授業は全て中国語で行われ、中国語の発展的な文法事項について学びました。また、各クラスに国立台湾大学の学生がチューターとして付き、毎日出される課題のサポートや、中国語での会話練習などをしてくださりました。最終日には中国語でのプレゼンがあり、台湾での思い出や、台湾と日本の比較、中国語での漫才などをそれぞれの参加者が披露しました。中国語の授業だけでなく、台湾の文化を体験する授業や、歴史的な場所を訪問する授業もあり、台湾文化・歴史への理解を深めることもできました。
幼少期に中国に住んでいた経験があり、少し中国語が話せたことや、1年時に第二外国語として中国語を履修していたことから、より発展的な中国語を学びたいと感じ、このプログラムに参加することを決意しました。
授業は、全て中国語で行われ、ペアワークが多かったため、中国語を話すハードルが下がったように感じています。また、授業外で設けられたチューターステーションの時間で、チューターの学生と話すことを通しても、中国語力を伸ばすことができたと感じています。チューターの学生は、台湾の若者文化や若者言葉など、今まで知らなかったことを教えてくれ、チューターステーションの時間はこのプログラムの中で一番思い出深い時間となりました。
台湾で3週間暮らしてみて、台湾にとって「日本」という存在がとても大きいということを感じました。街には日本の飲食店が多く立ち並んでいたり、こちらが日本人だとわかると日本語で話しかけてくれる人がいたりしました。また、国立台湾大学の学園祭に行ったときには、日本文化を楽しむサークルが多く存在していることも知りました。このような友好的な関係がある一方で、日本が台湾を統治していた時代があることにも改めて気づかされました。当時の日本的な建築が残っていたり、博物館には日本統治時代を表す展示物等が多く残されていたりしました。中国語を学びたい、台湾について知りたい、という気持ちで渡航しましたが、日本についての理解を深める必要があるということに気づかされた3週間になりました。
(グローバル文化学科 2年)
※体験談執筆時(2024年8月)の学年を記載しています。