EDUCULTスタディツアー:ウィーンで学ぶ文化政策、アートマネジメント、芸術教育(2023年9月、約10日間)
このプログラムでは「芸術の都」ウィーンにおける文化政策、芸術教育を施設の訪問や専門家のお話を通して学びました。10日間のスケジュールとしては基本的に午前中にEDUCULTのオフィスで講義を受け、午後は美術館や劇場を訪れ施設の方のお話を聞き、夜はコンサートや演劇・バレエを鑑賞するというものでした。
私がこのプログラムに参加しようと思った理由は、日本はあまり芸術が身近なものでなく一部の人が楽しんでいると感じることが多く、「音楽の都」「芸術の都」と称されるウィーンではやはり芸術に親しむ人が多いのだろうかと気になったからです。また、好きな作品の舞台がウィーンであることが多く、行ってみたいとずっと思っていたからでもあります。
プログラムを通して気づいたことは、ウィーンにおいても日本で見られる課題があるということです。それは、芸術の場が都心に集中しがちであること、チケットの値段が高いこともありお金に余裕があり芸術に関心を持っている人が見に行く場合が多いということです。ウィーンに行く前は市民にとって劇場や美術館に足を運ぶことは日常的なものだと思っていました。そのため現地に行ってみないと分からないことがあり、安易にイメージ先行で考えてはいけないと思いました。日本と同じような課題があるとはいえ、芸術の歴史と伝統が街のいたるところにあり、壁の落書きがアートと考えられていたり、ストリートで演奏したりダンスをしている人も多く、芸術との距離はとても近くに感じられました。
土日は丸一日、平日はスケジュールの合間にフリータイムがあったのでカフェや観光を楽しむことが出来ました。街を歩いているだけでも色々と感じるものがあり、10日間のすべての瞬間が刺激的で学びでした。
(発達コミュニティ学科 3年)