ブリティッシュ・コロンビア大学:グローバル・シティズンシップと英語研修(2024年2月末〜2024年3月)
この英語研修は、カナダ・バンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の付属語学学校(ELI)が提供するASPIRE Intensive On Campusに参加するものです。授業では、週ごとのトピックとして環境問題や人権問題などを取り扱うため、単に英語の4技能を向上させるだけでなく、近年のグローバルイシューについて各国の学生とディスカッションをしながら理解を深めることができます。また、UBCの学生が文化アシスタント(CA)として、週に1時間程度の授業参加や課外活動の企画を担っているため、現地学生と交流する機会が多く設けられていることも特徴です。さらに、ホームステイでは多民族都市バンクーバーならではの生活を体験することができます。
以前、GSP研修型(海外)グルノーブル・アルプ大学:フランス語プログラムに参加した経験から、語学力の向上に加え、グローバルイシューを肌感でつかめる現地での語学研修に大きな意義を感じており、英語力と国際感覚をさらに身につけるべく本プログラムへの参加を決めました。
授業では「間違いを恐れない姿勢」や「型にとらわれない考え方」を先生が常に強調しており、クラス全体としてディスカッションをしやすい雰囲気が醸成され、活発な意見交換ができました。記事や映像資料、インタビューを通して環境問題や人権問題について英語というツールを通して考えることで、身近に感じていたイシューもグローバルな視点から見ると異なる課題が浮かび上がることに気付かされました。
教室内だけでなく、フィールドトリップという形で学内外問わず様々な施設の見学ができたことも貴重な経験となりました。特に、環境に配慮した国際会議場の運営やキャンパス内の屋上緑化の取り組み、AR開発など、時代の先端を行く専門家のお話は大きな学びとなり、私自身の今後の方向性にヒントを与えてくれました。
バンクーバーで出会った人々はバックグラウンドや職業もさまざまでしたが、人生を歩む中で見出した自己の興味や関心を突き詰め、誇りを持って今に向き合っていることが印象的でした。自他の違いを自覚し、それぞれの個性を尊重する姿勢が、多文化共生を目指す上で重要なファクターになると感じました。
(発達コミュニティ学科 3年)
※体験談執筆時(2024年5月)の学年を記載しています。