2024/04/05学習支援と地域をつなぐプログラム:認定NPO法人まなびと(2023年度)【兵庫】

GS研修型(国内)国内実施学科:発達コミュニティ

国内フィールド学修プログラム

学習支援と地域をつなぐプログラム:認定NPO法人まなびと(2023年7月~9月)

プログラム概要

認定NPO法人まなびとが主催する「日本語教室だんらんオンライン」の活動に、毎週土曜日にボランティアスタッフとして参加しました。授業はスタッフ1~2名、生徒1名の個別形式で、授業内容としては会話とテキストの2つがあり、私は会話を希望する生徒を受けもちました。2回ほど同じ生徒を担当しましたが、それ以外では毎回違う生徒を担当しました。また、まなびとが月に一度行っている留学生向けの食料支援にも参加しました。配給日当日に、準備・受付・案内などを行いました。

体験談

「日本語教室だんらんオンライン」を利用する生徒のほとんどがN1、N2を取得しており、日本語能力の維持向上のために利用する人が多くいました。スタッフには高校生・大学生・社会人・主婦といった人たちがいて、他のスタッフや生徒から話を聞いていると、各スタッフの特性を活かした多種多様な会話をしたそうです。私は学生として若者目線の話をすることが多かったのですが、出身地が沖縄であることを活かして、沖縄の方言「うちなーぐち」を紹介することもありました。私もうちなーぐちは日常生活で使う言葉しか知らなかったので、授業前後にあやふやな部分を調べて、ボキャブラリーを増やすなど工夫しました。

日本語教室だんらんオンライン

日本語教室だんらんオンライン

また、留学生向けの食料支援に関わったことで、留学生の日本語学習の実態についても垣間見ることができました。食料を受け取りに来た留学生のほとんどが日本に来て1年未満で、中には日本で生活していくために必要な日本語をまだ十分に理解できない人もいて、語学の支援のみならず生活支援も行うことの重要性を実感しました。まなびとの食料支援では、ただ食料を配るだけではなく、相談ブースも設けていて、まなびとの活動の紹介や家探し、補助金の紹介まで行っていました。人によって日本語を勉強する理由は様々であり、まなびとのように日本語学習者のニーズに合わせた様々な支援を用意することが助けになるだろうと感じました。

まなびとは、ひとつの活動に参加しながら、また別の活動・新しい活動につなげ、人同士のつながりも増えていくような基盤づくりをしており、まなびとの活動にボランティアとして参加しながら、地域活性を担う人々の働きを学ぶことができました。私は現在アートコミュニケーションプログラムに所属し、芸術について研究を進めようと思っています。今後の活動において、芸術に関わるようなボランティアに参加し、いずれは運営できるようになりたいです。

(発達コミュニティ学科 3年)

※プログラム参加当時の学年を記載しています。
※写真は認定NPO法人まなびと様よりご提供いただきました。