2024/01/17ハンブルク大学から現地報告(2024年1月)【ドイツ】

GS留学型(交換)欧州発達コミュニティ

留学プログラム

部局間交換留学:ハンブルク大学

留学先での授業について

冬学期は語学の授業を中心に受けています。専門である社会学の授業はドイツ語では開講されているのですが、私の語学力で受講することは厳しいため、夏学期から始まる留学生向けの英語開講の授業を受講する予定です。ドイツ語の授業は周りの学生のレベルが高く、しっかり予習をして臨まないと授業についていくのが難しいです。扱っている文法などが既習範囲であっても、授業中のドイツ語でのやり取りに難しさを感じます。一般教養科目の哲学やジェンダーの授業は事前の知識があるので大まかに内容を掴むことはできるのですが、哲学は特に所々理解しがたい部分があり、周りの学生から質問が飛び説明が加えられるもののやはり分からず、日本語で調べても分からないということがままあります。

自由時間の過ごし方について

図書館で過ごしたり、タンデムをしたり、コンサートに行ったりしています。社会学の授業を取っていない分、授業の資料を使って自由時間に勉強していますが、一週間で扱う文献の量が多く驚きました。批判的に文献を読むことに慣れていないなと深く実感します。
ハンブルクにはFreikarteというものがあり、博物館やコンサート、オペラなどを無料で楽しむことができ、それを利用して授業終わりにコンサートへ行ったり土曜日にオペラを観に行ったりしました。海外で生活すると、郵便物の発送や美容院へ行くなど当たり前にできていたことも制度や言語の違いから、ちょっとした冒険になるので面白く達成感があります。

ハンブルク市庁舎

ハンブルク市庁舎

印象に残っていることや楽しかったこと

ミュンヘン旅行の際にダッハウ強制収容所のガイドツアーに参加しました。ガイドをしてくれた方の説明はわかりやすく的確で限られた時間の中で有意義な見学をすることができました。展示の見方や記念品を巡る議論など、一見しただけでは分からない、考えさせられる内容が多くありました。特に印象に残ったのは、こうした話題の扱いについてガイドの方が説明してくださった内容です。強制収容所は校外学習で訪れるような場所で、そうした話題は世間一般にオープンに語られます。一方で、ガイドの方の母方はポーランドにルーツを、父方はドイツにルーツを持っており、それぞれの祖父母や家族の間ではこうした話題に立ち入れない雰囲気があったそうです。ハンブルク近くにも北西ドイツ最大の強制収容所があり、規模の大きさと身近にあった怖さを感じます。知っているだけでは推し量れない距離をガイドの方を通じて感じました。

ダッハウ強制収容所周辺の模型

ダッハウ強制収容所周辺の模型

(発達コミュニティ学科 3年)