西オーストラリア大学:英語研修(2023年8月中旬~9月)
このプログラムは、西オーストラリア大学における5週間の英語研修、ホームステイ、及びフィールド学修を通して、英語の運用能力を身につけるとともに、現地の理解を深めることができます。英語研修は、平日の午前中、西オーストラリア大学附属英語学校(UWA CELT)で行われ、英語4技能をバランスよく楽しく学ぶことができます。クラスは渡航前に受験したテストによってレベル分けされるため、自分の語学レベルに合った学習が可能です。また、授業が午前中に終わるため、授業の課題やフィールド学修を行う時間も十分にあるうえに、友人やホストファミリーと色々なところに出かけて、パースでの生活を満喫することができます(住みたいと思うほど素敵な街です!)
私はオーストラリアにおける homelessness をテーマとしてフィールド学修を行い、特に女性の homelessness の増加と、アボリジニやトレス海峡諸島民と呼ばれる先住民族の homelessness の割合の高さに注目し、インターセクショナリティの視点の分析を試みました。元々は違うテーマでしたが、現地で実際に見聞きして感じた疑問や、視聴したドキュメンタリー番組から影響を受けて急遽テーマを変更したため、homelessness を経験した人や支援団体などに話を聞きに行けるほどの知識も時間もなく、ホストファミリーや先生方など身近な人にしか調査できませんでした。しかし、そうした「当事者ではない」人々が homelessness の問題やそれに対する支援策をどのように捉えているか、女性や先住民族の homelessness をどう認識しているかということに着目して問題を捉え直し、オーストラリアの事例から “homelessness” という概念の有用性と課題を考えるという方向で議論しました。自分が現地で興味をもったテーマに変更したことで苦戦しましたが、オーストラリアの先住民族について学ぶ機会や、日本の「ホームレス問題」について考えることにもつながり、フィールド学修を通じて学ぶことが非常に多かったです。
なにより、このプログラムに参加して本当に良かったと思える理由の一つは、大好きなホストファミリーとの出会いです。最初はホームステイに対して不安がありましたが、私が楽しく快適に過ごせるように配慮してくださり、今でも写真を見返すたび幸せな気持ちになるほど、ホストファミリーと過ごした時間はかけがえのないものになりました。また、彼らとより良い関係を築きたいという思いが、留学中そして現在においても英語学習の大きなモチベーションになっています。
大村日彩 OMURA Hiiro(グローバル文化学科 3年)