部局間交換留学:中央大学校
留学先では、社会学科の授業と韓国語を学ぶ授業を受講していました。春学期は「市民社会と市民運動」という授業と「東アジア女性の人権と平和」という社会学科の授業を受講しました。「市民社会と市民運動」という授業は理論的な内容で試験も長文論述形式であったため少し難しかったですが、市民運動について分析している授業が日本であまり見られないため、とても興味深かったです。また、「東アジア女性の人権と平和」という授業では、慰安婦問題を主なテーマとしていて、現地の学生と植民地博物館に訪れたり、授業中に討論を行ったりする機会があり、貴重な体験ができました。
秋学期は、体とセクシュアリティという社会学科の専門科目を受講しました。フェミニズムの歴史やジェンダーという概念について等、幅広くセクシュアリティに関連した内容を学ぶことができます。試験は少し難しかったですが、この分野に関心がある方は受講してみることをおすすめします。
私は、留学前にGSPを履修し終えたので、GSPのフィールド学修として行ったものではないですが、留学中に授業のレポートをするために韓国人の友達と、韓国にある植民地博物館、西大門刑務所、戦争と女性の人権博物館を訪問しました。特に、戦争と女性の人権博物館は、日本ではあまり知ることのできなかった慰安婦問題の側面について詳しく知ることができたので個人的にはとても印象に残っています。また、博物館を訪問しただけでなく、韓国人の友達から日韓の歴史についての意見を直接聞くことができたのでとても意味深い経験だったと思います。
授業がある日は、できるだけ多く現地の学生と交流するように努力しました。春学期は授業で知り合った友達や台湾人の友達と授業後にご飯を食べに行くことが多かったです。秋学期はテコンドーのサークルと留学生と韓国人の学生が交流するためのイベントを企画するサークルに参加して、そのサークルの活動に積極的に参加しました。
週末は、ソウル市外に遊びに行ったり、音楽フェスティバルを見に行ったりしました。できるだけ、一人で寮にいるだけの時間が無いように、積極的に外出するように心がけていました。特に、漢江公園でピクニックしながら過ごす時間が個人的にはとても癒される時間でした。外出が続いて疲れてしまうこともありましたが、その方が後悔のない留学生活を送ることができると思います。
印象に残っていることは、授業で知り合った韓国人の友達5人と夏休みに7泊8日でモンゴルに旅行に行ったことです。自分以外はネイティブの韓国人であったために言語や文化の違いから難しい部分もありましたが、モンゴルの自然は絶景でまた、長い時間を共にしてさらに深い文化交流ができたため、とても印象に残っています。
楽しかったことは、秋学期から参加したイベントを企画するサークルの友達と毎日ご飯を食べに行ったり、サッカーやバスケットボールをしたり遊びに行ったりしたことです。渡航する前は、韓国人の学生と友達になることが難しいと考えていましたが、特にサークルの友達とは思っていたよりもはるかに仲良くなることができて、一緒に時間を過ごすことができてとても楽しい留学生活になったと思います。
呉 心鈴 OH Mire(グローバル文化学科4年)