文化発信としての言語教育・言語学習:海外大学日本語学科への インターン・プログラム(2025年度)【タイ】
プログラム名
文化発信としての言語教育・言語学習:海外大学日本語学科への インターン・プログラム(タイ)(2025年8月24日〜2025年9月5日 13日間)
プログラム概要
このプログラムは2020年からオンライン・プログラムとして始まり、2023年に初めて実際に10人の国人生がタイのウボンラチャタニー大学で日本語インターンを行いました。今年は13名の国人生が参加し、日本語コースでの指導補助、観光日本語クラスの1泊2日のガイド実習、高校での日本語イベント、バディと一緒にムエタイ体験、日本の歴史や文化の紹介(浴衣の着付けなど自分にできること)など様々な活動を行ないました。また、参加者各自のテーマ、例えば「日本語習得の動機及びキャリアへの影響」、「タイにおける経済格差とキャリア選択について」、「日本のアニメへの愛着と日本語学習の進展」、「タイにおけるLGBTの受容」などについて同コース受講生、およびコース教員への聞き取り調査などを行ないました。

一緒に参加した国人生と
体験談
私は、卒業研究のテーマとして第二言語習得を扱っていることもあり、日本語を第二言語として学ぶタイの学生や、タイの文化について興味があり、このプログラムに参加しました。正直に言うと、2週間の研修がここまで学びに満ちた豊かな経験になるとは思っていませんでした。
ウボンラチャタニ大学での研修は、現地の学生との温かい交流と沢山の学びにあふれていました。初めての土地で過ごすことに不安もありましたが、バディをはじめ日本語学科の学生や先生方の温かい歓迎のおかげですぐに現地での生活にも慣れ、打ち解けることができました。
プログラムでは、日本語学科の授業に参加し、グループワークや文化の紹介を通して交流しました。日本語を一生懸命学ぶ学生の姿勢がとても印象的で、自分の言葉で思いを伝えようとしてくれる姿に刺激を受けました。交流を重ねる中で、日本語教育についてやタイの文化の魅力だけでなく、タイの学生たちから日本の魅力を教えてもらったように思います。
放課後には市場やショッピングモールに行ったり、夜にはカラオケやゲームをしたりと、共に過ごす中でお互いの生活や価値観に沢山触れることができました。2週間一緒に過ごしたバディたちとは、帰国後2か月たった今でも連絡を取り合い、互いの近況を話したり、写真を送りあう関係が続いています。
この研修を通して、言葉で人とつながることの喜び、そして言葉を超えた心の交流の温かさを肌で実感しました。ウボンに行かなければ知り合うことのできなかった友人たちとの出会いは私にとって一生忘れられないものとなりました。
塩月佳穂 SHIOTSUKI Kaho(グローバル文化学科 4年)

ウボン大学の学生にタイの伝統楽器を教えてもらっているところ

タイ人学生バディと一緒に参加した国人生

両端がバディ。バディたちが貸してくれたウボン大学の制服を着て
ラオスとの国境ケーマラート村にて村の踊りに飛び入り参加